Computer Vision Advent Calendar 2012 6日目
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*この記事について [#d0b5f26e]
-この記事は[[Computer Vision Advent Calendar 2012>http://...
-もし誰かの記事がかぶったら、12月19日の担当記事にしてしま...
-詳しくは[[Computer Vision Advent Calendar 2012>http://pa...
*高専プログラミングコンテスト [#uca2a359]
-今日書くのは個人的な感想
-先日、高専プログラミングコンテスト¬e{procon-official:...
-プログラミングコンテストとは、毎年課題が提示され、それを...
-今年の大会に関する情報は大会のサイト¬e{procon-officia...
-簡単にまとめると、
--サイコロの数を数える問題
--プログラミングのコンテストなのに人力で数えたチームが優...
-というのが主な話題になっています。
*問題を見た率直な感想 [#s79ef16b]
-いろいろ言われてますが、私個人としては結構難しい問題だっ...
-既に終わった大会ですから、結果に関して、とやかく言うつも...
-優勝した宇部高専のチームはおめでとうございます。
-ただ、運営側としては、画像処理によるカウントを期待してい...
-なので、今日は、「もしこういうことが可能ならば、こういう...
*いろんな「もし」 [#c599d54c]
-サイコロの設置場所に関しては、随分細かくルールが決まって...
-円形の台
-チームのメンバーが近寄れる「撮影場所」
-サイコロの重さ、大きさ
-などなど
-詳しくは要項7pからを参照¬e{procon-rule:[[全国高等専門...
**もしマーカが置けたならば [#q4540a63]
-マーカをおいた場合、カメラの撮影位置が正確に測定できます。
-ARマーカと同じ原理です。
-なので、台の上にマーカを置けた場合、多視点から撮影して、...
-視線交差法なんかだけでも、ざっくりとした体積が復元できた...
-この体積を、サイコロ1個の体積で割り算することで、数をか...
**マーカを置いた場合の技術的課題 [#yeae0c43]
-マーカの特性
--サイコロ(マーカ)とカメラが離れてますので、推定される...
--このために、マーカのサイズやテクスチャなどに工夫をして...
--このあたり、精度良くカメラの位置姿勢を推定できるマーカ...
-3次元形状復元
--理論的に3次元形状復元が可能と言えど、魔法のように関数1...
--3次元形状復元のためには、それなりの技術的挑戦があったの...
**もしサイコロの出目でなく、既知のテクスチャが使えたなら...
-サイコロというのは、画像において、容易なようで難しい側面...
--簡単な面
---色が2色、ないしは3色のみ(白、黒、赤)
--形が直方体と単純
--テクスチャが単純
-一方で、簡単な面は場合に応じて難しくなります
--白一色なのでエッジが検出しにくい
--サイコロを検出する場合、どうしてもエッジの位置が重要に...
--色が2色しかない
---赤い点の場合は用意に1の目と分かりますが、黒い丸を見つ...
-まとめると、サイコロの目を「検出」するのは容易ですが、「...
-そこで、これを自然写真にする、という方法があります。
-自然写真にすることで、面1枚1枚を特定することが容易になり...
-最近はGoogle画像検索なんかでも行われてるように、画像のマ...
-これで面の数を数えたり、サイコロの形状復元なんかが可能に...
**サイコロの出目のかわりに既知のテクスチャが使えた場合の...
-見えの変化に対する頑強性
--マッチングをとってくれる特徴量抽出手法は最近けっこう増...
--ただし、SIFTやSURFなんかの特徴量は射影的な変換、つまり...
-対応点から平面を抽出する
--特徴量抽出して対応点をみつけたとしても、その対応関係か...
-オクルージョンの対応関係
--オクルージョンとは、物体による遮蔽のことを指します。
--募集要項¬e{procon-rule};を見てもらえばわかりますが、...
--人間の頭は自動的に前後関係や位置関係を推察してサイコロ...
--なので、その遮蔽関係を推定する、何らかの仕組みが必要に...
**もし出目の数を全部数えられたら [#j330f8e5]
-サイコロの良いところは、目の合計が必ず21になることです。...
-このアプローチは、現行のルールでも認められるものです。
-なので、このアプローチを試して、うまく行かなかったチーム...
**出目の数を全部数える場合の技術的課題 [#m797eb9d]
-前述しましたが、オクルージョンの問題が残ります。
-当然接地してる面の出目は見えませんし、サイコロが別のサイ...
-そのオクルージョンで見えない目のことをどう対処するか、と...
-サイコロの数が十分に多ければ、1枚あたりの出目の数を3.5...
**もし円形の台をふんだんに使えたら [#r0bb4c44]
-ルール¬e{procon-rule};を参照してもらえれば分かります...
-円形の台ということは、水平にカメラを動かすことで、かなり...
-これを水平ラインごとに分解することで、こんな特徴量が得ら...
-(tomoaki_teshimaの頑張りに期待ください)
-この特徴的な画像は時空間画像と呼ばれています。
-通常、ビデオとはx、y、tで表される3次元の画素の集合とみな...
-通常のカメラだとxーy平面で区切った2次元画像を我々は観測...
-このような画像を作ることで、水平に動くサイコロの情報を集...
**円形の台を使うアプローチでの技術的課題 [#e43f819b]
-位置合わせ(registration)の問題
--これには水平に移動できるカメラ¬e{level-strictly:厳密...
--また、撮影後に補正する場合も高度な位置合わせ手法が必要...
--このあたりは手島の博士課程中に散々悩まされた問題なので...
*最後に [#s05711d9]
-最後に、念の為に申し上げておきますが、この記事は単に手島...
-それ以上のそれ以下の他意はありません
-しかし、見事に文章だらけの記事になってしまった。
-コンピュータビジョンの記事なので、時空間画像ぐらいは作っ...
-手島の担当は本来は(ry
-[[12月1日に投稿した記事>Computer Vision Advent Calendar ...
-もうネタがないので、あとは他の方々(ry
-今回の記事はComputer Vision Advent Calendarの[[12月6日分...
-企画者の [[@sakanazensen>https://twitter.com/sakanazense...
終了行:
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*この記事について [#d0b5f26e]
-この記事は[[Computer Vision Advent Calendar 2012>http://...
-もし誰かの記事がかぶったら、12月19日の担当記事にしてしま...
-詳しくは[[Computer Vision Advent Calendar 2012>http://pa...
*高専プログラミングコンテスト [#uca2a359]
-今日書くのは個人的な感想
-先日、高専プログラミングコンテスト¬e{procon-official:...
-プログラミングコンテストとは、毎年課題が提示され、それを...
-今年の大会に関する情報は大会のサイト¬e{procon-officia...
-簡単にまとめると、
--サイコロの数を数える問題
--プログラミングのコンテストなのに人力で数えたチームが優...
-というのが主な話題になっています。
*問題を見た率直な感想 [#s79ef16b]
-いろいろ言われてますが、私個人としては結構難しい問題だっ...
-既に終わった大会ですから、結果に関して、とやかく言うつも...
-優勝した宇部高専のチームはおめでとうございます。
-ただ、運営側としては、画像処理によるカウントを期待してい...
-なので、今日は、「もしこういうことが可能ならば、こういう...
*いろんな「もし」 [#c599d54c]
-サイコロの設置場所に関しては、随分細かくルールが決まって...
-円形の台
-チームのメンバーが近寄れる「撮影場所」
-サイコロの重さ、大きさ
-などなど
-詳しくは要項7pからを参照¬e{procon-rule:[[全国高等専門...
**もしマーカが置けたならば [#q4540a63]
-マーカをおいた場合、カメラの撮影位置が正確に測定できます。
-ARマーカと同じ原理です。
-なので、台の上にマーカを置けた場合、多視点から撮影して、...
-視線交差法なんかだけでも、ざっくりとした体積が復元できた...
-この体積を、サイコロ1個の体積で割り算することで、数をか...
**マーカを置いた場合の技術的課題 [#yeae0c43]
-マーカの特性
--サイコロ(マーカ)とカメラが離れてますので、推定される...
--このために、マーカのサイズやテクスチャなどに工夫をして...
--このあたり、精度良くカメラの位置姿勢を推定できるマーカ...
-3次元形状復元
--理論的に3次元形状復元が可能と言えど、魔法のように関数1...
--3次元形状復元のためには、それなりの技術的挑戦があったの...
**もしサイコロの出目でなく、既知のテクスチャが使えたなら...
-サイコロというのは、画像において、容易なようで難しい側面...
--簡単な面
---色が2色、ないしは3色のみ(白、黒、赤)
--形が直方体と単純
--テクスチャが単純
-一方で、簡単な面は場合に応じて難しくなります
--白一色なのでエッジが検出しにくい
--サイコロを検出する場合、どうしてもエッジの位置が重要に...
--色が2色しかない
---赤い点の場合は用意に1の目と分かりますが、黒い丸を見つ...
-まとめると、サイコロの目を「検出」するのは容易ですが、「...
-そこで、これを自然写真にする、という方法があります。
-自然写真にすることで、面1枚1枚を特定することが容易になり...
-最近はGoogle画像検索なんかでも行われてるように、画像のマ...
-これで面の数を数えたり、サイコロの形状復元なんかが可能に...
**サイコロの出目のかわりに既知のテクスチャが使えた場合の...
-見えの変化に対する頑強性
--マッチングをとってくれる特徴量抽出手法は最近けっこう増...
--ただし、SIFTやSURFなんかの特徴量は射影的な変換、つまり...
-対応点から平面を抽出する
--特徴量抽出して対応点をみつけたとしても、その対応関係か...
-オクルージョンの対応関係
--オクルージョンとは、物体による遮蔽のことを指します。
--募集要項¬e{procon-rule};を見てもらえばわかりますが、...
--人間の頭は自動的に前後関係や位置関係を推察してサイコロ...
--なので、その遮蔽関係を推定する、何らかの仕組みが必要に...
**もし出目の数を全部数えられたら [#j330f8e5]
-サイコロの良いところは、目の合計が必ず21になることです。...
-このアプローチは、現行のルールでも認められるものです。
-なので、このアプローチを試して、うまく行かなかったチーム...
**出目の数を全部数える場合の技術的課題 [#m797eb9d]
-前述しましたが、オクルージョンの問題が残ります。
-当然接地してる面の出目は見えませんし、サイコロが別のサイ...
-そのオクルージョンで見えない目のことをどう対処するか、と...
-サイコロの数が十分に多ければ、1枚あたりの出目の数を3.5...
**もし円形の台をふんだんに使えたら [#r0bb4c44]
-ルール¬e{procon-rule};を参照してもらえれば分かります...
-円形の台ということは、水平にカメラを動かすことで、かなり...
-これを水平ラインごとに分解することで、こんな特徴量が得ら...
-(tomoaki_teshimaの頑張りに期待ください)
-この特徴的な画像は時空間画像と呼ばれています。
-通常、ビデオとはx、y、tで表される3次元の画素の集合とみな...
-通常のカメラだとxーy平面で区切った2次元画像を我々は観測...
-このような画像を作ることで、水平に動くサイコロの情報を集...
**円形の台を使うアプローチでの技術的課題 [#e43f819b]
-位置合わせ(registration)の問題
--これには水平に移動できるカメラ¬e{level-strictly:厳密...
--また、撮影後に補正する場合も高度な位置合わせ手法が必要...
--このあたりは手島の博士課程中に散々悩まされた問題なので...
*最後に [#s05711d9]
-最後に、念の為に申し上げておきますが、この記事は単に手島...
-それ以上のそれ以下の他意はありません
-しかし、見事に文章だらけの記事になってしまった。
-コンピュータビジョンの記事なので、時空間画像ぐらいは作っ...
-手島の担当は本来は(ry
-[[12月1日に投稿した記事>Computer Vision Advent Calendar ...
-もうネタがないので、あとは他の方々(ry
-今回の記事はComputer Vision Advent Calendarの[[12月6日分...
-企画者の [[@sakanazensen>https://twitter.com/sakanazense...
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