友人と0.999...=1か?と言う議論になったので,その証明
もっとも,Wikipediaの記事の方が100倍優秀なのだが
- 毎回0.999...と書くと面倒なので,
- &mimetex(0.999...=0.\dot{9});と定義する
分数を使った説明†
- &mimetex(\frac{1}{3}\quad\quad\quad=0.\dot{3}); 右辺は無限少数
- &mimetex(\frac{1}{3} * 3=0.\dot{3} * 3); 両辺を
ナベアツ3倍した
- &mimetex(1\quad\quad\quad=0.\dot{9}); 等しい数同士に等しい数をかけたので,両辺が等しいことを意味する.
減算を使った説明†
- &mimetex(1-0.\dot{9}=0.\dot{0});
- 直感的には分かりづらいかも知れないが,差分の結果は永遠に0が続く少数になる
- 全桁0なので,&mimetex(0.\dot{0} = 0);
- 差がない,ということは両辺が等しいことを意味する.
等比数列の無限級数を使った説明†
- &mimetex(0.\dot{9});を以下のように等比数列の無限級数と考える
- 初項が&mimetex(a_1=0.9);,公比&mimetex(r=0.1);である数列の無限級数
- 数列の一般項は&mimetex(a_1r^{n-1});
- 等比級数の和の公式は&mimetex(S_n=\frac{a_1(r^n-1)}{r-1});に当てはめると
- &mimetex(S_n=\frac{a_1(r^n-1)}{r-1}=\frac{0.9(0.1^n-1)}{-0.9});
- これの&mimetex(n);を無限大まで飛ばしたのが無限級数
- &mimetex(0.\dot{9}=\lim_{n\to\infty}S_n=\lim_{n\to\infty}\frac{0.9(0.1^n-1)}{-0.9}=\lim_{n\to\infty}-(0.1^n-1)=\lim_{n\to\infty}1-0.1^n=1);
- という訳で,無限級数で表すと,&mimetex(0.\dot{9});が1に等しいと説明できる
あとがき†
- 本当は減算は厳密にやる必要があるらしいが,多分中学生レベルでも理解できると思うので,そこまでは追求しない
- 計算機の中では,+0と-0という,2つのゼロを扱う場合があるが,そこら辺の理論がかんでくるらしい.よく知らない.
ジャンル:数学