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- &mimetex(n);を正の整数とするとき、&mimetex(n^2);を&mimetex(2n-1);で割った余りが7になるような&mimetex(n);を全て求めよ。
- &mimetex(n);同様、正の整数&mimetex(m);を使って、問題文を書き換える
- &mimetex(n^2=m(2n-1)+7);
- このような式を満たす&mimetex(n);(と&mimetex(m);)を求める
- まずは式を変形する
- &mimetex(n^2-m(2n-1)-7=n^2-2mn+(m-7)=0);
- &mimetex(m);をとりあえず定数として、&mimetex(n);についての二次方程式として、解の公式に当てはめると
- &mimetex(n=\frac{2m\pm\sqrt{4m^2-4(m-7)}}{2}=m\pm\sqrt{m^2-(m-7)});
- となる。
- &mimetex(n);は正の整数でなくてはならないので、根号の中は平方数である必要がある
- かつ、&mimetex(m);も正の整数でなくてはならない。
根号の中身†
- あらたに正の整数&mimetex(p);を使って、根号の中身を以下のように表す
- この数式を満たすような&mimetex(m,p);を考えなくてはいけない。
- 式を変形して以下のようにする
- 第2項以降をまとめて2乗の形にかければ、すっきりしそうなので&mimetex(m);について平方完成する。
- &mimetex(m^2-m+7=m^2-m+\frac{1}{4}-\frac{1}{4}+7=(m-\frac{1}{2})^2+\frac{27}{4});
- これで&mimetex(m);に関する項目だけは2乗にまとめた。
- もとの式に代入すると、以下の式になる
- &mimetex(p^2-(m-\frac{1}{2})^2-\frac{27}{4}=0);
- &mimetex(4p^2-(2m-1)^2-27=0);
- &mimetex(4p^2-(2m-1)^2=27);
- これで、左辺が「&mimetex(X^2-A^2=(X-A)(X+A));」の形に変形できる
- &mimetex(4p^2-(2m-1)^2=(2p-(2m-1))(2p+(2m-1))=(2p-2m+1)(2p+2m-1)=27);
- ここで、左辺は構成する要素が全て整数なので、左辺は整数×整数でなくてはならない。
- 整数×整数で積が27になるのは、&mimetex(9\times 3);と&mimetex(1\times 27);の組み合わせしか無いので、それぞれの場合を考える
2p-2m+1 | 2p+2m-1 | p | m |
9 | 3 | 3 | -1 |
3 | 9 | 3 | 2 |
27 | 1 | 7 | -6 |
1 | 27 | 7 | 7 |
- この内、&mimetex(m);が負の数になってるのは要件を満たさないので、&mimetex(m);は2もしくは7である。
nに戻って†
- &mimetex(m);が2の場合と7の場合それぞれの場合で&mimetex(n);を求めてみる
- &mimetex(n=m\pm\sqrt{m^2-(m-7)}=2\pm\sqrt{2^2-(2-7)}=2\pm3);
- &mimetex(n=m\pm\sqrt{m^2-(m-7)}=7\pm\sqrt{7^2-(7-7)}=7\pm7);
- それぞれの符号を考慮すると&mimetex(n=-1,5,0,14);の4通り。
- &mimetex(n);は正の整数なので、-1,0は条件に合わない。よって、答えは&mimetex(n=5,14);
念のため†
- &mimetex(n=5);の場合
- &mimetex(n^2=25);
- &mimetex(2n-1=9);
- &mimetex(25 = 2 \times 9 + 7);
- ちゃんと、&mimetex(m=2);でもあった
- &mimetex(n=14);の場合
- &mimetex(n^2=196);
- &mimetex(2n-1=27);
- &mimetex(196 = 7 \times 27 + 7);
- ちゃんと、&mimetex(m=7);でもあった
- 最初はしらみつぶしに調べ上げる他ないのかと思ってたけれど、根号が平方数になる条件を調べると、&mimetex(m);が確定するのがとても美しい。
ジャンル:数学
Last-modified: 2018-05-28 (月) 10:35:37