VPNはVirtual Private Networkの略で,
自宅---プロバイダ---職場のルータ---VPNサーバ
と言う構成のとき,職場のルータの内側にあるLANポートへ直接接続しているイメージ.
インターネットが有効にならない†
- 症状:インターネットに接続しようとするとことごく,「サーバが見つかりません」となる
- 原因:DNSの設定が必要
- VPNで接続すると,職場のネットワークの内側から職場のルータを通じてインターネットにアクセスする
- その際,名前解決にDNS(通常はプロバイダから提供されているもの)にアクセスする.
- しかし,職場のルータを通じてアクセスするので,プロバイダのDNSからするとインターネット側から問い合わせがあったように見える
- セキュリティ上,DNSは外部からの問い合わせに答えない
- よって名前解決に失敗し,「サーバが見つかりません」となる
- 対処方法:職場のDNSを直接指定する.
- 職場にもDNSがあるはず*1
- そのDNSのIPアドレスを,VPNのプロパティに設定する
- [コントロールパネル]→VPNの項目のプロパティ→[ネットワーク]タブ→[インターネットプロトコル(TCP/IP)]→[プロパティ]→[次のDNSサーバーのアドレスを使う]を選択
- [優先DNSサーバー]の項目に職場のDNSのアドレスを記述する
windowsのファイル共有が出来ない†
- 症状:Windowsのファイル共有機能を使うと,「ネットワークパスが見つかりません」となる
- 原因1:DNS Suffixが有効だから?
- 自宅の環境でDHCPを有効にしていると,通常プロバイダから付与されたIPアドレス,DNS Suffixを利用する*2
- そのため,欲しいIPアドレスを調べることが出来ない
- 対処1:DNS Suffixを与える
- [コントロールパネル]→VPNの項目のプロパティ→[ネットワーク]タブ→[インターネットプロトコル(TCP/IP)]→[プロパティ]→[詳細設定]→[DNS]タブ→[以下のDNSサフィックスを順に追加する]を選択→[追加]ボタン→職場と同じDNS Suffixを追加
- 原因2:IPのネットマスク
- 自宅のネットマスクと職場のネットマスクがかぶってるとブロードキャストのパケットが職場に届かない
- 対処2:自宅のネットワークアドレスを変える必要がある
- かぶる可能性としては職場,自宅両方でプライベートアドレスを使ってる場合
- 192.168.0.*でかぶってるとしたら,自宅のネットワークアドレスを192.168.1.*に設定しなおすと良い*3